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ヤッコソウ・刀剣山(685m)

2021/11/15



ちょこっと登山をした若かったときは別にして、よく山登りをするようになって14年くらいになる。
それなりの年数なのに、そう遠くない(いや我が家からはとても近い。フェリーを降りるとすぐの)対岸の垂水市にある刀剣山には、
今までちゃんと上っていなかった。まったく上っていないわけではない。

6年前、2015年3月に刀剣山、横岳、平岳、二子岳、妻岳、御岳を縦走している。
その時、2峰は通り道だが、3峰と3峰下の展望所にも足を伸ばしている。「自然を愛する会」の山行で、今はない10mの梯子や
参加者の笑顔いっぱいの写真もあるので、ご覧いただきたい。でも、刀剣山といえば、あの巨岩の最高点山頂の1峰だろう。
そこに上らないままでは、鹿児島の山好き人間とは言えないかもしれない。

今まで、なかなかチャンスがなかったが、10/19のヘツカリンドウのときに、アツコさんに案内をお願いしていたところ
1ヶ月も経たないうちに実現の運びとなった。いまがヤッコソウの時季であることも後押ししてくれた。

コースは、下の写真にある通り。YAMAPの軌跡図は今回はパスして、山と渓谷社『分県登山ガイド45』(2018年)99ページの一部を借用した。
赤の破線は、ガイドブックの旧版(2005年)も同じで、刀剣山登山のもっとも代表的なコースだ。
1峰へのピストン箇所以外は経験済みのコースだが、トモちゃんと二人だけではとても行けない。

なにしろ刀剣山は名前の通り、刀や剣が立っているよう、と言ってはオーバーだが、結構険しい。
今回YAMAPの記録では、距離4.4q、上り・下り659mとなっている。距離が少ない割には、累積標高差は相当だ。
横の歩きは全然たいしたことないが、縦に身体を引き上げた。まさに山登りだ。「よじ上った」とも言ってよい。

翌日強くはないが二人とも筋肉痛になった。しばらく山に上ってなかったのなら仕方がないが、そうではないのだから刀剣山のせいだ(笑)。
徒渉、クサリ場、岩場、梯子、ロープなど。アスレチック的で面白かったが、いつになく足腰、腕を使ったのだと思う。
「使った」のではなく、じつは使い方が自然でないから、我々の場合はそうなってしまう。

アツコさんはと聞くと、まったくそんなことはないという。(聞くべきことではないとは思っていたが聞かずにはおれなかった)
彼女は岩登り(ロッククライミング)やボルダリングも趣味とし、日頃から訓練に励んいて、我々とはちがうのだ。

そのアツコさんのトモちゃんへのサポートがあってこその刀剣山登山だった。
好天にも恵まれ、おかげさまでとても楽しい一日になった。
ありがとうございました。記してお礼を申し上げます。

では、みなさま、写真をご覧ください。

11/18 たっちゃん






7:58 駐車場を出発。1峰は見えない。右のとんがりは3峰 8:04 本城川を徒渉



8:06 早速アツコさんのサポート 8:22 急登



8:44 ヤッコソウ群生地 8:47



8:52 8:58 真ん中と右下。地中から「ヤッコ」さんが顔を出しかけたところ



9:10 一番しっかりした休憩所 9:22 山頂までここから70分ではいけませんでした。
一方、登山道入り口から100分はかかっていません



9:47 岩場に入る 9:49 以前は、この辺に10mの梯子があった



9:53 このクサリ場は、今回が初めて
2016年9月の台風16号の被害で流された梯子に代わって設置されたという。



9:53 左の写真をトリミング(トモちゃん、結構余裕の表情)



10:03 5m梯子 10:20 よじ上る



10:45 10:53



10:58 足元から撮ったように見えるが、急登のため、カメラは僕の目の高さから 11:04 1峰山頂取り付きは岩場・ロープが続く



 
11:12 1峰北側の展望所より。桜島が霞んでいるのは残念。この写真のど真ん中が昼食休憩後に回って向かう、3峰下展望所  



11:14 右手が高隈山の主峰・大箆柄岳(おおのがらだけ、1236m)



11:14 後から行く3峰山頂が右手(林の中で眺望はない)。その先の3峰下展望所がわかるように、トリミングしたのが↓の写真



尾根筋の左端、斜めとまっすぐ白骨樹2本が見えるところが3峰下展望所。13:33の写真に、その白骨樹を大きく載せました



11:45 1峰山頂からの眺望。おおのがら岳、妻岳、二子岳など



11:45 右手の大きな山塊(4つくらいピークがあるかのように見えるが、山頂はその右端)が横岳(1094m)。その後ろに山頂と稜線を見せているのが平岳(1102m)。
奥のほうに妻岳(左、1145m)と二子岳(右に二つ並んでる、1107m)



11:46 昼食準備中。昼食後、アツコさん手作りのスイートポテトをアツコさんの淹れたコーヒーでいただきました。
1峰山頂で、およそ1時間、至福のひとときでした。
樹間から垂水市街地が見える。ここでちゃんと写真を撮っておくべきだった(6年前のように3峰下展望所からは見えなかった)


12:27 以前から他の人の写真を見て、この巨岩の上に是非立ちたいと思ってきたものです



12:31 はい。立って写真に納めていただき、念願がかなえられました

以前、写真でこの巨岩を見て、山頂だし、もしあやまってここから落っこちたらどうなるのだろうと心配したものです。
この巨岩の下はぐるっと一周できます。落差数メートルありますので、大けがはするかもしれませんが、命は大丈夫ではないかと勝手に想像ました。
ここに比べると、同じく1峰の北側展望所のほうはとてつもなく危険で、落ちたらお終いです。絶対に注意が必要です。




12:38 1峰の下山に入ってます



12:40 岩場をロープを頼りに下る。なかなかのアスレチック! 12:45 アツコさんが足の置き場を教えてくれる



12:48 ここも激下り



13:27 3峰のほうに回ってきた。4峰(たぶん4峰です)南面の紅葉がキレイ!



13:33 はい、ここが3峰下展望所です。1峰の北側展望所から見た白骨樹です。
このあたり樹木などの成長で、6年前のような展望はなかった。



13:37 3峰下展望所から尾根筋を引き返す途中の南側の景色。左手奥から、平岳、横岳、そして1峰です。
1峰の北側展望所は一番上のラインの右端、樹木が薄くXの形になっているところだと思います。
一坪強の岩場で、ご覧の通り、下は絶壁ですから…




ママコナ (同右)



13:51 3峰への上り返し



14:17  14:00頃から下る一方です



14:25 5m梯子に戻ってきた 14:27



14:28 このあたり湿っぽいので、ありそう、と思って探すと…



いっぱい見つかりました モウセンゴケ



14:33 岩場・鎖場を下る 14:35



ここにも…


この日一番見かけた花はツワブキ これは整い過ぎてツワブキらしくないけど、なかなかキレイ



15:21 15:22 ヤッコソウ群生地にもどってきた






15:27 「ヤッコ」さんが整列している 15:28 陽が低くなり、差し込んできた



15:43


15:46



ヨメナ 16:00 駐車場にもどる



16:20 600m下流の猿ヶ城温泉より。刀剣山の全貌
右から1峰、2峰、3峰…



17:09 入浴後、1峰の上に月が…






ここまでご覧くださって、ありがとうございました。





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初出:2021.11.18   最終更新: 2021.11.19
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