四国の観光旅行は、今回が初めてだ。 四国は初めてではない。山登りで、3回行った。剣山(徳島)、石鎚山(愛媛)、西赤石・東赤石山(愛媛)だ。 いずれも山登りツアーだった。九四フェリーで渡って、登山口に向けて高速道路や県道などをひたすら走る。 一度、高速道路から松山城が遠くに小さく見えた。また八幡浜で帰りのフェリー乗船前に名産「じゃこ天」を食したことがある。 「あ〜、ここは確かに四国だ」と思えたのはそれくらいで、山以外は実感をほとんど持ちようもなかった。 そこで今回の旅行だ。阪急交通社のツアーで2泊3日、四国をたのしんできた。 主な日程は次の通り。行き帰りは新幹線。 1日目、岡山下車、まず瀬戸大橋を渡って、香川のこんぴらさんへ、次いで香美市のやなせたかし記念館を経て高知市内。 2日目は、高知県立牧野植物園、桂浜、午後は徳島に移動し、祖谷(いや)のかずら橋・大歩危などを経て、愛媛の奥道後。 3日目は、松山・道後温泉に始まり、今治、しまなみ海道を経て、福山から新幹線。 1日目、2日目は、たいそうな移動と思われるかもしれないが、バスの走行距離は各約200q前後。 鹿児島市内から阿蘇までが約220qなので、それほどではない(四国はやっぱり小さいか)。 でも、ツアーはやっぱり急ぎ足の観光にならざるをえない。それも、いいではないか。 手っ取り早く四国の名所を見せてもらえ、美味しいものをたくさん食べることができた。 じつは、この9月は僕ら夫婦の結婚50周年だった。その祝いも兼ねた観光旅行だった。 ありがたいことに、僕らは相当な年だが、毎日元気に過ごせている。 より大切なのはその毎日の平素のほうだが、時には今回のツアーのようにアクセントを付けたいものだ。 まだまだこの先、なおしばらくは、人生を存分にたのしんでいきたいと思っています。 では、写真をご覧ください。坊ちゃんのからくり時計の動画もあります。 10/3 たっちゃん |
||||
![]() |
![]() |
|||
11:01 瀬戸大橋を走るバスの車窓。天気はよくない | 11:03 われわれのバス席、一日目は最後尾だった |
![]() |
![]() |
|||
12:11 こんぴらさんの大門(おおもん)を少し入ったところ。 本宮はここから20分ほどだが、神仏にあまりこだわらない我々は行かず、 ここで名物のべっこう飴をいただき、お参りを済ませたことに |
12:17 大門をバックに。小雨が上がってくれた |
![]() |
![]() |
![]() |
||
上らず、下る一方で何をしたか? | 食べることに一所懸命なった。「うどん」県のうどんは本当にうまかった。 讃岐うどんの腰の強さを初実感!(12:41) |
釜揚げきなこ団子。和三盆入りのきなこ。 和三盆といえば香川県。 和三盆のソフトクリームも食べた(13:03) |
![]() |
||||
13:47 小雨にけむる讃岐富士(飯野山422m) |
![]() |
![]() |
|||
15:28 記念館・アンパンマンミュージアム | 15:31 別館入口と芝生の中 |
別館で、脚本家・中園ミホ 生まれてきて たったひとりで 死んでいく 人間なんて さみしいね 人間なんて おかしいね 『愛する歌 第二集』(サンリオ) |
||||
![]() |
![]() |
|||
15:54 詩とメルヘン絵本館・収納庫の壁面 |
記念館・アンパンマンミュージアムや詩とメルヘン絵本館には写真撮影OKのところが結構あった。 けど、インターネット上にアップするのはダメとのこと。そこで外観ばかりになってしまった(上の4枚)。 撮った写真を個人的にたのしむほかないが、雑誌『詩とメルヘン』の表紙を壁一面に並べていたり、 やなせたかしの世界を見事に展示していた。 |
||||
![]() |
![]() |
|||
17:35 南国市で少し早めの夕食 | 18:16 お店を出た時刻 |
![]() |
||||
19:26 ホテル(高知市内)の部屋に荷物を置いて外出。 高知市はメインストリートでもとても暗いことに僕は感心した。 夜は暗くて当たり前だ。灯やネオンで煌々としているほうがおかしい。 この写真の意図は、右上の気温25C(上のほうが写ってないが)を記録するため、 ISO感度5000で撮った。かなり上げたつもりでも暗すぎるので、 下の2枚はISO感度を10000に上げて撮った。 |
![]() |
||||
19:43 「♪ 土佐の高知のはりまや橋で、坊さん…」 はりまや橋は、ホテルから徒歩15分くらいだった |
![]() |
||||
19:47 はりまや橋の横を南北に走る路面電車 |
![]() |
![]() |
|||
7:28 高知城。ホテルから2、3分のところ。 高知城は、天守と本丸御殿が江戸時代の姿のまま現存する唯一の城とのこと |
朝食後の散策だ |
![]() |
![]() |
|||
7:53 地元の散歩中の人に撮ってもらった。 右半分は野面積みの三ノ丸石垣 |
土佐藩の初代藩主山内一豊の妻・千代と馬の銅像 高額の駿馬を買えずにいる一豊に、嫁入りの持参金十両を差し出した |
![]() |
![]() |
|||
7:56 石樋(いしどい)。高知城ならでは排水設備 多量の雨水で石垣にゆるみが生じないように |
8:00 板垣退助銅像 |
![]() |
||||
8:05 アンパンマン路面電車。この電車の進行方向(右手)の終点は、後免町だ。 朝ドラ『あんぱん』では御免与町になっていた。なお、この東西に走る路線の距離が 22.1q、前夜19:47の写真にある南北の路線は3.2q、合計25.3qは路面電車として 日本最長とのこと。前夜も感じたが、電車がひっきりなしにやってくる。 市民の足として大活躍だ !! |
![]() |
![]() |
|||
バイカオウレンの葉。この植物園のマークにも使われている | 牧野富太郎博士の妻の名にちなんで命名されたスエコザサ |
![]() |
![]() |
|||
スイフヨウ | ショウロウクサギとクロアゲハ |
![]() |
![]() |
|||
オジギソウ。葉に触れると見事にお辞儀する | この植物園は、五台山(ごだいさん)という小高い山の上にある |
![]() |
![]() |
|||
レモングラス。葉っぱをちぎって香りを確かめてみよう | ローズマリーもそうです |
![]() |
||||
園内を一部、遍路道が通っている。 と言うことは、お遍路さんは無料で植物園に入れる! |
![]() |
![]() |
|||
シロバナマンジュシャゲ | ヒメルリトラノオ |
![]() |
![]() |
|||
牧野博士銅像 | シラヤマギク |
![]() |
![]() |
|||
イソノギク | シオン(紫苑) |
![]() |
||||
10:18 バスの出発は10:30。そろそろ駐車場に戻らないといけない。 僕にとっては一日中でも居たいところだけど仕方ない。 でも、ツアーならでは楽しみが続く! |
![]() |
![]() |
|||
11:06 桂浜に来た | 竜馬は太平洋のはるか彼方を見つめている |
![]() |
![]() |
|||
桂浜、龍王岬、きれいなところだった | 風はほとんどなかったように思うが、外洋のせいか波しぶきは迫力があった |
![]() |
![]() |
|||
11:40 6人一組で… | 藁焼きタタキ体験だ |
![]() |
![]() |
![]() |
||
鰹のアブラのせいか、すごい炎だ | タタキは初めは塩で、次に塩とワサビで食べた。 こんな美味い鰹のタタキは初めてだった。 写真中央は土佐の赤牛。シラスも美味しかった |
12:26 店を出る。 桂浜から近い。建物が船の形をした、その名も「かつお船」という ドライブイン・レストランだった |
![]() |
![]() |
|||
14:19 祖谷(いや)のかずら橋にやってきた | 14:26 渡り始めて、中ほど近くまできた。トモちゃん、余裕の表情だ |
![]() |
![]() |
|||
川面からの高さが14m。下を見るとちょっと怖い | 安全のため、かずら100%ではなく、中にワイヤーが使われている |
![]() |
![]() |
|||
14:31 渡り切った後 | 河原近くの琵琶の滝 |
![]() |
||||
シユウカイドウ(秋海棠) |
![]() |
![]() |
|||
15:17 大歩危(おおぼけ)。いま遊覧船が離れ、これから向きを変えて、吉野川の船下りを始めるところ。 所用時間30分、大人一人1500円(機会があれば乗ってみたい) |
「2億年前の結晶片岩が形作る大峡谷」と言われても、 ようわからない。遊覧船だと、峡谷の美しさをもう少し実感できそう |
![]() |
![]() |
|||
大歩危の上をJR土讃線が走っている | 15:55 吉野川沿いに下ってきて、川幅が広くなってきた。 これから右手にぐるっと徳島県三好市の市街地方面にまで行って、 インターチェンジから入り、正面に見える高速道路を通って、 愛媛県の奥道後の温泉ホテルに向かう |
3日目 | ||||
![]() |
![]() |
|||
時刻は時計の文字盤通り | 9:02 坊ちゃんカラクリ時計の一場面 坊ちゃんはもちろん、マドンナ、山嵐、清などがすぐわかる |
![]() |
![]() |
|||
9:07 さすが「みかん」県だ。種類が豊富! | はるか、せとかのジュースをいただく |
![]() |
![]() |
|||
9:57 道後温泉本館入浴後 | 湯船は言われるように深めだった 「坊ちゃん、泳ぐべからず」の注意書きもあった |
![]() |
![]() |
|||
10:21 すぐ近くの子規記念博物館 |
![]() |
![]() |
|||
漱石や… | …一茶の句も |
![]() |
![]() |
![]() |
||
近くの道後公園のスイレン | 小雨が降ったりやんだりだった | ナンキンハゼの実 |
![]() |
||||
モダンな「道後温泉駅」の駅舎。 松山市内電車の停留場はどこも「電停」と呼ばれているのに、 ここだけは例外的に「駅」の名称になっているという。右手は坊ちゃん列車 |
![]() |
![]() |
|||
10:51 松山に来て、これを食べないわけにはいかない | お茶のサービスもあり、美味しかった 写真はお店の商品やポスターから撮った |
![]() |
![]() |
|||
12:57 昼食弁当 | 13:28 昼食をとった今治のすごく立派なホテル |
![]() |
||||
14:18 来島SAから望む来島海峡第三大橋など |
![]() |
||||
晴れわたるとこのように見える。 「しまなみ海道」がどうしてそのようにネーミングされたのか。 通ってみてなるほどと思った。山が連なっているのが「山並み」ならば、 島がつらなっているから「しまなみ」なのだ。そして瀬戸内海、「海」を渡るから、「街道」ではなく「海道」なのだ。 |
![]() |
![]() |
|||
14:28 バス座席は中ほどだった | 14:43 多々羅大橋がぼんやりと |
![]() |
||||
15:38 JR福山駅。左手に福山城が頭を出している |
![]() |
![]() |
|||
15:54 福山駅北口より。僕らの乗るの新幹線時刻がまだ先なので、 福山城を見学することにした |
16:10 今回のツアーでお母さんと来ていた4歳(まもなく5歳)の K君とすっかり仲良しになった。彼はアンパンマンだけでなく、 恐竜も大好きだ。手前はそのフィギュア。この後、天守に上る |
![]() |
||||
この写真は帰鹿翌日に撮った。じつは3日目、道後温泉の後に 四国銘菓「栗タルト」ハタダ本舗の工場兼お店に寄った。 普通の栗タルトは栗あんを巻いて作られるが、 大粒の栗まるごと贅沢に巻かれたのは、 「御栗(おんくり)タルト」と命名されていて特別だ。 写真はその切れ端(お買い得品300円)だが、 じつに美味しかった。(3切、食べたところで撮影) |
初出:2025.10.3 最終更新: 2025.10.4
「たの研」内沢達のホームページ