TOPページ → 山(花)・旅 目次 → 一ノ峯・二ノ峯
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阿蘇の南外輪山から西に張りだりした尾根筋の一つにある盛り上がった二つのピーク。 それが熊本県西原村の一ノ峯(858m)と二ノ峯(870m)だ。 高さも数字の通り、たいしたことない(登山口がすでに590mということもある)。 大きな阿蘇の山々が近くにあるせいか、山といった感じはあまりない(「小山」か)。 「九州百名山」の一つに数えられているわけでもない。 でも、写真やガイドブックも見て、そのたたずまいにずっと魅かれるものがあった。 阿蘇特有の野焼きの牧野や草原の中に、一つではなく二つの“こんもり”があって、 登山者やハイカーにやさしくなにか語りかけてくれているような… 好天のこの日、僕らは山登りというよりもハイキングを存分に楽しんだように思う。 10/4 たっちゃん |
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YAMAPの記録。距離5.9q、上り・下りとも446m |
10:11 登山口。阿蘇に泊まったのに、こんな遅い出発。一ノ峯が右手奥に見えている |
10:36 左手に前日上った俵山を見ながら、一ノ峯へまっすぐ |
マルバハギ(ミヤマハギ) | サイヨウシャジン | マツムシソウ |
ヒヨドリバナ | フジバカマ |
サイヨウシャジンを少しズーム | このマツムシソウの真ん中はまだ蕾 |
草原歩きがとても気持ちよく、近くなら何度も足を運びそう | ヨメナ |
10:54 道が二本あって、どちらもどこかで合流し、一ノ峯に上っていくものと思っていたら… |
マツムシソウの群生 | コケモモ |
11:11 ……右側の道は巻き道だった。その巻き道から一ノ峯の山頂部を見上げる | (ホソバノ)ヤマハハコ |
11:25 一ノ峯の巻き道の終わり近くより。左手が二ノ峯 |
オミナエシ | 11:51 二ノ峯山頂手前から見た一ノ峯 |
12:03 二ノ峯山頂にて。先着グループの方に撮ってもらった |
12:09 俵山を望む。山頂から右に下った稜線の向こうに薄っすらと頭を出しているのが、翌日上った杵島(きじま)岳 |
12:09 阿蘇南外輪壁の方向。この後、途中で昼食休憩をとった後、白い鉄塔のところまで行った。 |
シラヤマギク | ヨメナ |
12:40 このあたりでゆっくり昼食 |
13:33 鉄塔近くから |
13:40 もどる |
ヤマハハコの群生 |
ツクシゼリ | マルバハギ |
マルバハギがいっぱいだった |
14:10 下りは二ノ峯をパスして巻き道を行った。その最後の5分くらい、僕の背丈をこえるススキなどの 藪漕ぎ状態で少々苦労する。野焼きしても(野焼きしたからか)半年でこれだけ成長するんだ |
シラヤマギク 後方、右手のぼんやりは、鞍岳・ツームシ山(阿蘇の北外輪の一角) |
ハバヤマボクチ(葉場山火口) 今までアザミの花が終わったものかと思い込んで見過ごしてきた。 アザミと同じキク科でも属がちがって、まったく別物だ。 一番上の白いのは開花前だが、右の黒っぽいのは開花が始まりかけている。 火口(ほぐち)は、火打石で出した火花を移しとるものだ。 この葉の綿毛を集めて火口にしたという |
14:27 一ノ峯への上り。トモちゃんに振り返ってもらった |
14:46 一ノ峯山頂にて。トモちゃんの左斜め上が二ノ峯。その右に白い鉄塔。 デジカメを岩の上に置いて撮った |
14:53 草原のように見えるけど、原っぱではない。ここは一ノ峯山頂部を下り始めたところだ… |
14:58 まっすぐ下れるものと思ったら、大岩の段差が相当あって、とても無理! そこで引き返して… |
15:06 脇からの登山道を下りてきた |
15:16 バックは一ノ峯 | ? |
15:30 上りは右手から上ってきたが、下りはまっすぐ進んで… |
15:41 道路に出、少し歩いて、出発地点にもどる。 写真中央のぼんやりは、雲仙普賢岳 |
この後、2日目の宿泊先、阿蘇市・内牧温泉のホテルに向かう途中、5年前の南阿蘇村の震災遺構に立ち寄った。 2016年4月16日の熊本地震により、山頂から大規模な斜面崩壊が発生し、豊肥線や国道57号も飲み込み 阿蘇大橋を崩落させた。このとき東海大学の学生一人の尊い命も犠牲になっている。 |
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16:46 左手の山頂付近からの“大崩れ”だった 通過する豊肥線の車両はキハ200系快速、ハウステンボス色 |
16:50 崩落した旧阿蘇大橋。この写真上部にもご注目。 烏帽子岳も斜面の崩壊が目立った |
当時の上空からの写真 |
初出:2021.10.4 最終更新: 2021.10.5
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