TOPページ → 2019年12月7日付奄美新聞コラム




2019年12月7日付け奄美新聞一面コラム「奄美春秋」は、
短い記事ですが、とてもよかったので、以下に紹介します。






「ただ熱心であれば、一生懸命であればいいというものでもないだろう。いくら『生徒のため』を思っていても、その思いが一方的なもので、『生徒の気持ちや立場』を考えないものであれば、その指導は『生徒のために』なることはない」



奄美市の中学1年男子生徒の自殺(2015年)を調査した第三者調査委員会が昨年12月にまとめた報告書の内容だ。現在、再発防止の議論が続けられている。実りある議論となることを願い報告書の一部を紹介したい



「Aさんの立場に立って考えてみたらどうだろうか。放課後の『指導』だけでも納得の行かなかったところに、さらに追い打ちをかけるように、自らの行為を『失敗』とみなされ『改善』を求められることがAさんにとってどれほど理不尽なことに感じられただろうか。校長や市教委にはそうした視点がみられない」



「生徒に『励まし』の言葉を百回掛けるよりも、たったの一回でも『先生の見方や対応はおかしかったかな?』と生徒の考えや意見を聞いてみる。そこにこれからの時代に求められる新しい生徒指導の重要な契機があるように思われる。 『生徒のために』をいくら思っても、それだけでは過ちを繰り返す危険性が高く、『生徒の立場』で考えないと本事案の核心も見えてこない」



「Aさんが遺した想いを真摯に受け止め、一人 ひとりの生徒がかけがえのない存在として尊重される学校を築いていただき、 同じ過ちを繰り返さないことを切に願う」







いかがでしたか。

是非、2018年12月の 第三者委員会調査報告書を通してご覧ください。



2020年8月20日付奄美新聞に掲載された「寄稿」
「拝啓 奄美市教育長様」 は こちら → です。





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初出:2020.9.2 最終更新:2020.9.2

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