「たの研」内沢達のホームページ
TOPへ戻る

TOPページ → イベント報告 → 小原さんのビデオ「たのしい授業」を見る会(2002年12月20日)



小原さんのビデオ「たのしい授業」を見る会
(2002年12月20日)


ビデオ「たのしい授業(小原茂巳さん)」(前編)の感想



2002年12月20日(金)午後4時10分より、教育学部103号教室にて、小原茂巳さんのビデオ「たのしい授業」(前編)を見る会をおこないました。


36、7人(暗幕を引いて真っ暗にしてのビデオ鑑賞だったので、出入りもあり、はっきりとした人数は不明)が参加し、バイトなどがあって最後まで見られない人もいましたが、以下、感想を書いてくれた25人全員の感想文を紹介します。


ビデオのタイトルの通りに「たのしい授業」だったことや1月25日への期待がいっぱい記されています。


講義や授業ではなく、まったく任意の会だったのに、多くの学生諸君が参加し、ビデオについて感想文まで書いてくれたことに感謝します。



◎ビデオを見ながら、生徒と一緒に結果を予想したりして、楽しむことができました。小原先生は、無理に生徒に意見を求めるのではなく、言いたくなければそれでいい、「なんとなく」でもいい・・・という接し方だったので、授業に出るのが生徒にとってとても楽で、でも頭を使って学習できて、とても楽しい授業をしているなぁと思いました。今度の講演、是非聞きたいと思いました。(教育1年)



◎今回初めて仮説実験授業をビデオで見て、生徒がいきいきとした顔で授業を受けている様子をみると、仮説実験授業における様々な可能性というものを深く考えさせられました。(教育1年)



◎今日のビデオを見て、前期で受講した「たの授」の講義を思い出した。仮説実験授業はおもしろいなあと改めて思った。このビデオの中でも予想したけれども、2勝2敗だった。アルミは電気を通したのだ。しかし、お札は通さなかった。再び悔しさを覚えた。教師が楽しい授業にしたいと思う気持ちが一番大切だと感じた。その思いは、子どもたちにも伝わるのだと思う。こんな先生にもっと早く出会えてればよかったと思った。(教育1年)



◎内沢先生の授業はいつも出ていて、仮説実験授業がどんなものかも知ってましたけど、違う人が授業をしているのを見て新鮮でした。改めて、人とコミュニケーションがとれる授業だと感じました。いつも思ってるんですが、こんな授業を自分も受けてきていたら、もっと授業を真面目にうけたのになと思います。面白かったです。(教育1年)



◎今回一番心に残ったのは、仮説実験授業とは関係ないのですが、「ヒントは使っても使わなくてもいいよ」という言葉です。ヒントって言われても分からんもんは分からんです。ヒントがヒントになりうるかなんて、個人個人で違いますよね。あとは、授業風景の中で、「数えられたら手をおろしてね」とか、「急に指名してゴメン」とかあって、非常に生徒思いだと感じました。そんな気配りがあるから、生徒の授業に取り組む姿勢もリラックスしていて自然体であるという印象です。子どもたちに喜んでほしい」。ものすごく情熱的な言葉だけど、先生もすごくリラックスしていて、いい関係で授業がおこなわれているなぁと思いました。板倉先生の社会のものを見たいです。(教育1年)




◎最初は生徒たちも少し静かだったけど、いろいろ授業を進めていくと、みんな話し合ったり、本気で予想していて楽しそうだった。自分の意見をしっかりもって授業をうけると、興味もあるので、とてもおもしろいと思った。(教育1年)



◎とても楽しい授業だなと思った。でも、普通の授業がなおさらつまんなくなるのではないかと思った。でも、こういう考える授業というのは必要だと思った。(教育1年)



 「自由電子が見えたなら」は、木2「仮説実験授業」でやりましたけど、千円札のときに「夏目漱石が笑う」という意見があったと言っていたが、本当にあったんだと思った。また、未来に生きるものは法則があるというのはもっともなことで、なんであんまり気がつかないのかなぁと思った。(教育1年)



◎予想を立てるだけじゃなくて実験も子どもにさせた方がみんなの注目も集めると思うし、楽しくて印象に残るんじゃないかと思った。(教育1年)



◎最後の親のインタビューを聞いていて、学校では学力や体力で人をはかるけれど、人をはかるものさしがあるなら、それは無限にあり、人の良さや個性も無限にあると思った。小原さんの言葉で残ったものは、「間違える楽しさもわかる」と言っていたことだ。普通の授業では、わかっている・いないに関係なく、正解を求められる傾向が強い。その中で、間違える楽しさやそこからの知識の発展は大変すばらしいものだと思う。(教育1年)



◎仮説実験授業と他の授業との間で決定的に違うのは、仮説実験授業は子どもたちに「頭を使わせる授業」だということだ。おもしろい問題を出すことで頭を働かせる。頭を働かせることで議論がしたくなる。そしてそれが知識へとつながるという良循環となる。学ぶ価値ある授業への近道は仮説実験授業が一番であると思う。1月25日には、小原さんから多くのことを吸収したいと思う。(教育1年)



◎この前読んだ『たのしい教師入門』の著者である小原さんの授業風景を見れてよかったです。やはり、生徒に対してとても優しく接しているなぁとおもいました。岡田君の親が「やっとあの子のにもいいところが見つけられた」と言っていたので、親は子どものことを心配しているんだなぁと思いました。子どもが楽しめて、教師もやりがいのある授業が一番だと思います。(農1年)



◎大学で勉強していて一番不安になるのが、子どものためになる授業ができるかどうかである。子どもとのコミュニケーションを通し学習させなければならないが、仮説実験授業は、子どもの興味を引き、楽しく学ばせるための良い手段だと思った。また、そのような場で普段より活発に発言し授業を楽しむことで、学校自体を楽しめる生徒がいたこともすばらしく思う。(教育2年)



バイトのため、ビデオを最初の方しか見れなくて残念でした。配られたプリント(『授業を楽しむ子どもたち』端書き−内沢注)は前に読んだことがあります。僕はこの小原先生の意見がすごく好きです。また機会があったら、このビデオが見たいです。(教育2年)



共通教育で「たの授!?」を受講したので、久しぶりにこのスタイルの授業を見ました。岡田君ともう一人の生徒の活発な発言はすばらしかったと思います。偏差値教育が見直されている今、「誰でも、みんなが主役になれるたのしい授業」は、大変注目されるべきものだと思います。優等生でなくても、授業に積極的に参加できる、頭を使って発言できるからこそ、学校がおもしろくなる。そう思います。ただ、こうしたスタイルばかりではとも思います。ある単元の導入などに使うと楽しい授業ができるのではないでしょうか。(教育3年)



◎「なんとなく」を答えとして認めるのは勇気がいる。生徒が間違った答えを言った時にどう対応したらいいのか、困ってしまう。小原さんは「なんとなく」でも良いし、理由を言っても良いととても懐が広いと思った。懐が広くない先生は授業がきゅうくつで楽しい授業はできないし、結果として授業の内容は頭に入ってこない。だから、逆に言えば、楽しい授業ができれば、子どもに授業内容が残ると思う。また、「間違った答え」に対する反応は、自分で「まちがっていた」と気づけるように、教師がさせるべきなのだろう。(教育3年)



◎授業書をいっぱい買いたくなった。(教育3年)



◎子どもの前でしているところを初めてみることができた。楽しそうにしていて、いいなと思った。1位の岡田君のお母さんがすごく美人だった。(教育3年)



◎楽しい授業は本当に楽しい授業なのか? ということを自分自身が仮説実験授業を受けている間もずっと考えてきたが、少しその答えがわかったような気がします。生徒と教師間のコミュニケーションがよりとれる授業がよい授業につながると思います。(教育3年)



◎岡田君のお母さんが素晴らしいと思いました。子どもが楽しいというだけでいいと思えるのはすごく大切なことだと思います。(教育3年)



◎実際に自分たちは講義の中で体験していたのですが、授業で取り上げられた様子は今回初めて見ました。子どもたち一人一人の表情を見てもとても明るくて、活き活きしていましたし、「岡田君と山田君」といった「普段は勉強ができない子」=「劣等性」としてのレッテルをはられる(あるいは、自らはっている)子どもが、最も楽しんで学んでいたのには、やはり驚きました。(教育3年)



◎じつは、小原さんの『授業を楽しむ子どもたち』という本をほんの少しだけ読んだ。本の中では謙遜していたものの、想像していた小原さんは、カリスマ性に富み、話術にたけた人なのだろうと思っていた。けれども実物は、ごく普通の先生だった。授業はクイズという感じだったし、子どもに2回以上あてることにも特に固執してもいなかった。感想文は宝だ。(教育3年)



◎板倉さんが話しているところを初めて見ることができた。授業書は一語一語子どもたちへ働きかけるよう考えられて作られているのだとわかった。生徒の投票で一位に選ばれた子どもの親が言われていたが、たのしい授業で人間性も高めることができるというのは本当だろうか。(教育3年)



◎仮説実験授業は子どもの学ぶ意欲を引き出すのにとても良い。たくさんの教育現場でおこなわれるようになると理科離れが少なくなると思う。(理3年)



◎教員採用試験の勉強をする時、よく問題解決学習という言葉を目にした。その時は言葉だけを覚えて、意味など深く考えなかった。でも、今日の小原先生の授業を見せてもらって、よくその意味を知ることができた。それは子どもたち自身が自分の頭で考え、意見を出し合い、クラスみんなで答えを導き出していく。これだったら、授業も楽しく参加でき、科学自体に興味・関心を抱くこともできると思った。私も来年4月から教員として教壇に立つが、小原先生の授業形態を参考にさせていただきたいと思いました。(理・院2年)




このページの一番上 →


小原茂己さんの講演会(2003/1/25) →  / TOPページ →  /  若松透さんの「技術入門」(2003/6/14)→



最終更新 : 2012.5.2
Copyright (C) 2002-2012 「たの研」内沢達のホームページ