TOPページ → イベント報告 → 小原茂己さんの講演会(2003年1月25日)
集いの評価は、「楽しさの度合い」について、
また「ためになった度合い」については、
この結果からも素晴らしい、充実した内容のある集いであったことは明らかです。 風邪が流行っていましたし、また都合がつかずに参加できなかった方は、残念でした。
小原さんの講演やトークはもちろん素晴らしかったのですが、参加者、みなさんの感想文がこれまた素晴らしいのです。
以下、全体の3分の1強、三十数人の方々の感想文を紹介します。 参加者の方々は集いの感動をあらたにしていただけたらと思います。 見出しは、内沢が付けました。カッコ内の評価の数字は、前が「たのしさの度合い」、後が「ためになった度合い」です。
「せっかくイイ感想を書いたのに、僕の、私の感想は載っていない」と、ご不満の方もおられると思います。ごめんなさい。 載っている方も、載っていない方も、このホームページの掲示板への書き込みを、どうかよろしくお願いします。
これまでの講義でも、いくつか(ビデオや説明というかたちで)様々な授業を見る機会がありましたが、その時は、「子どもが授業の内容に対して興味を持っているのは、先生の授業の仕方(進め方・話し方など)が上手いからだと思っていました。今日の講演を聞いて、教材も大切なのだと思いました。(先生自身の力(?)も大切だとは思うのですが。)子どもが興味を持つような教材を探し出す(つくり出す)能力も先生の力なんだろうと感じました。 〈仮説実験授業〉は理科の授業で用いられていましたが、私が目指している社会科の先生が行う授業でも何らかの形で用いることができればと思います。本から学んだり、自分で考えたりして、最終的に「先生・子ども(両方でなくても、子どもの方だけでも)が楽しめる授業」がこれから行う教育実習で試みることができるようにしたいです。 ↑こう書きましたが、子どもが楽しければ、先生も楽しいのでは?と思います。今日は本当にありがとうございました。「真似も主体性のうち」という言葉がとても印象に残りました。 (教育2年・I さん、評価5─5)
「たのしい授業」をたのしんだ集い
参加して良かったです。現場の先生も、教師を目指す学生も、それ以外の人も、一緒になって「たのしい授業」をたのしんだ集いだったと思います。 私は今年、小学校の教員採用試験を受けます。採用状況は厳しいですが、今日、参加してやはり教師になりたいと改めて強く思いました。そして、教師になれたらぜひ、仮説実験授業をしたいです。鹿児島の先生方で、仮説実験授業をされている方が少ないことにびっくりしました。 最後の小原先生の言葉「教師も自分の喜び、楽しみを考える。だけど、教師の喜びは、子どもの喜びとセットになっている。」本当にそうだと思います。私も、子どもが自らを変えるきっかけを与えられる教師になりたいです。 (教育3年・Kさん、評価5─5)
「そのままの自分で!」
先月のビデオ会で小原さんを見た時に、先生もリラックスしているような印象を受けたのですが、小原さんの言葉『そのままの君で!』ならぬ、『そのままの自分で!』授業をしているからだと思いました。様々な話を用いて、素直に学ぶ楽しさとか、伝える楽しさをものすごく感じました。とてもよい講演でした。楽しかったです。ありがとうございました。 (教育1年・Hさん、評価5─5)
「考えるに値する問題」を与える
今日の講演会で仮説実験授業の楽しさや授業をする時に大切な姿勢を学ぶことができました。子どもに意欲を持たせるにはどのような授業をすればよいのだろうと考えていましたが、「考えるに値する問題」を与えるという、基本的だけど忘れられがちなことに改めて気づくことができました。教育実習の時、私のつたない授業を子どもたちが一生懸命聞こうとしてくれていた姿に感動しました。自分が教師になった時は、子どもたちの顔が生き生きと輝き、楽しそうにしていれば、いいなと思いました。 (教育3年・I さん、評価5─5)
自分の才能に気づいた
この講演で自分の理科の才能に気づいた。昔、中学の頃、雑学の好きな先生が担任で雑学に没頭した日々を思い出した。理科の教師も捨てがたいと思った。いまは、小学校の先生か、保体の先生か、理科の先生かの3つの選択肢で迷い出してしまった。m(−−)m (教育1年・S君、評価4─5。S君は現在、保健体育専修です)
自分も楽しんで教員ができるといいな
今日、本当に楽しみにして来ました。来て良かったです。授業までさせて頂いて、本当に近くで学ばせて頂き、感動しました!私も中学校の教員(国語)になりますので、小原先生のお話は特に知りたかったことや不安に思っていたことを解消して下さいました。自分も楽しんで教員ができるといいなと思います。そのために、学生のうちに、まだまだ色んなことを学びたいです。この度は本当にありがとうございました。 (教育4年・Yさん、評価5─5)
元気を分けてもらった
「おーい!山田くん」の話は本当に感動的でした。特に、ひらがなしか書けなかった山田くんの上達ぶりには本当に驚きでした。「意欲」ってすごいものなんですね。そう考えると、人間って、何でもできるような気がして、なんだか元気を分けてもらったような感じです。そして、学校って、子どもに「意欲」をつけさせるための場だということに気づくことができました。今日は本当にいいお話ありがとうございました。 (教育1年・Yさん、評価5─5)
「まね」をすることはとてもいい
授業は「力」で強引にするものではないのだなということを感じました。教師は子どもが「意欲をもつ機会」をつくるものなのだなと感じた。そして、「まね」をすることは、とてもいいことなのだなと感じた。 (教育3年・Kさん、評価5─5)
私だったら、感激して泣いてしまう
すばらしかった! 山田くんにあふれた1時間半でした。(前半の講演の時間。内沢注) 「じかんとは すぎてしまうよ すごいなぁ」なんて言ってもらったら、私なんか、感激して泣いてしまうと思う。子どもたちが自ら輝くことのできる授業を、これからも考えていきたい。今日は本当に来てよかったです。
最近、ある先生の授業を見る機会があり、その中で挙手が5、6人だったときに、その先生が「そんな子どもに育てた覚えはない。」とおっしゃる場面があった。非常に驚き、失望して、そのことばかり考えていたのだが、小原さんの考えを聞くことができて私なりに、そのことにも考えがまとまりそうです。ありがとうございました。 (教育3年・Yさん、評価5─5)
臆することなく自分を出せる
山田君や岡田君のような仮説実験授業のおかげで変わることができた例を知って、とても感激した。山田君や岡田君は、この授業を受けるまで勉強に自信がなく、自分にもあまり自信が持てていなかったのではないか、と思う。そんな2人が、頭の良さや勉強ができる・できないにかかわらず参加できる授業に出会って、臆することなく自分を出せる場所を見付け、自信と意欲をとり戻していく姿はすごいと思った。 (教育1年・Fさん、評価4─5)
変なプライドは捨てよう
人間は年を重ねていくなかでものの考え方が柔軟ではなくなっていくと思う。へんなプライドみたいなものがでてきて、自分の意見が正しいといった感じになっていく。小原さんからはそのようなものが感じられなくてすごいと思った。自分もそれをみならいたいなぁと思った。今の教師に求められているのはそのような「身近さ」ではないかと私は思っている。 (教育4年・N君、評価5─5)
教育のイメージを変えることができた
教師というものは、これまで私自身、児童生徒に教育を行う存在であるとだけ思っていたのですが、今回、小原さんの話を聞き、児童生徒の学ぶという意欲を引き出すという所に教育の原点があるという事を知り、これまで自分の持っていた教育に対するイメージを変えることができました。今回、この講演会に参加して本当に良かったです。 (教育1年・N君、評価5─4)
一緒に子どもたちと楽しめる先生になりたい
今日はどうもありがとうございました。卒業論文の中で小原さんの本にふれさせて頂きましたが、今日、生の小原さんに会えてとても良かったです。話に出てきた山田君の様な子どもがクラスの中にあらわれると思いますが、実はそういった子どももきちんと授業に参加しているし、おもしろいことを考えたりしているのだと思いました。自分自身もぜひたのしい授業ができ、一緒に子どもたちと楽しめる先生になりたいと思いました。 (教育4年・K君、評価5─5)
俳句にはまっちゃいました!
いつも受けていた専門の授業は、やはりテキスト上のことで自分の中に入ってきずらいし、響いてこないものもある。しかし、今回の講義は、小原先生が現役の先生だということもあり、話の内容が身近でわかりやすく、すごくためになった。
(教育1年・I さん、評価5─5)
教科書の授業についての疑問も解消
「たのしい授業」は1年のときから内沢先生の講義で聞いていて、よく理解していたつもりです。学校の授業が楽しかったらどんなに学校に行くことが楽しいか。けど、質問にもありましたが、仮説実験を続けたら正課の授業に時間の面で影響があるのではないかと疑問も抱いていました。でも、その疑問も今日の講演を聞いて解消されました。山田君のように仮説実験がきっかけとなって、理科に対する意欲が向上し、成績が上がる子もいる。そのことを知れてよかったです。今日、小原さんの話が聞けてよかったです。 (教育2年・Kさん、評価5─5)
仮説実験授業の大ファン
内沢先生の講義を1、2年の時に受けていて「こんなに楽しい授業があったんだ!」と感動し、それ以来、仮説実験授業の大ファンになりました。そして、レポート課題図書として、小原先生の「たのしい教師入門」を読み、「こんなに楽しそうな先生は初めてだ!」と驚き、そして自分も小原先生のように生徒とともに楽しむことのできる教師になりたいと思っていました。そのため今回、小原先生がいらっしゃるということでとても楽しみにしていました。
(法文4年・S君、評価5─5)
「山田君」の話に感動
山田君のお話は感動しました。鳥肌が立ちました。私が小原先生の立場だったら、絶対感動して泣くと思います。
(法文1年・Uさん、評価5─5)
科学の本質を肌で感じる
今回の講義を聞いて、あらためて仮説実験の意義が分かった。小原先生の話し方がとても優しくて、先生の授業を受けている子どもたちは、私達に比べて科学の本質を直に肌で感じているだろうと思った。
(法文1年・Iさん、評価5─5)
自分の好きなことをやりながら
この教室に入って小原さんを見て「本物だー。」って思いました。山田君の話を聞いて、なんか自分の生徒のようにうれしくて感激しました。何の関係のない私でもこんなにうれしいのだから、小原さんは本当に感動しただろうなぁと思い、これが本当に自分の経験だったら自慢してまわりたいくらいだと思いました。
(理2年・Yさん、評価5─5)
心から 「たの授」講演 ありがとう
大学生だけでなく、実際に教師をされている方もこの講演会に参加して、教育に対する熱心な姿勢を感じました。「たのしい教師入門」を読んだことがあったのですが、小原先生はイメージに描いていた通りの先生でした。今の子どもたちには、どんな教育が必要で、彼らがどんな教えを求めているのか、授業をたのしくするには、意欲を向上させるには…などなど、現代の教育に対する考えが、またその真摯な想いが伝わってきました。
(理学2年・Sさん、評価5─5)
「仮説」は自分にあっている
仮説のスタイルや考え方、やっぱり自分に合ったものです!自分も生徒とイイ関係を築いて、楽しい教師生活、送らせてもらいます。目指せ、合格! 今日は、ありがとうございました。 (理3年・A君、評価5─5)
価値ある一日を過ごせた
教育学Tで、「たのしい授業」を知り、興味を持ち参加しました。 (農2年・K君、評価4─5)
教師の力量もかかわってくる
山田君の成長ぶりは、読んでいるうちに涙が出てきそうなくらい感動しました。こんな生徒を受け持つことができたら、教師として幸せだろうなと思いました。「たのしい授業」がよかったのもあるけど、山田君本人の持つもの、周りの生徒たちの雰囲気などというのも、ものすごく影響していると思います。 (農4年・Wさん、評価5─4)
「まねも主体性のうち」
友達に紹介されて「たのしい教師入門」を読みました。その本を読んで、まだ1ヶ月もたっていないのですが、とても感動した本の著者の講演を聞くことができて、とても光栄でした。1番心に残ったのは「まねも主体性のうち」です。自分が心底いいと思うものを受け入れられる素直さを持ちたいと思いました。そうすることが、どんどん良いものを取り入れて自分を高めていくことにつながるのかなぁと思います。
(農4年・Kさん、評価5─5)
小原先生のような先生になりたい
小原先生の書かれた本を読んだことがあるので、実際にその書いた人が目の前で話しをしてくださったことは、大変ためになりました。ビデオで見た中学校も楽しそうに授業しているのを見て、私も小原先生のような先生になりたいと心から思いました。仮説実験授業は本当にたのしかったです。自分が知らないことを質問されると興味を持ち、いつのまにか、授業に引きこまれています。 (農2年・H君、評価4─4)
水素の実験はびっくりした!!
やっぱり楽しい授業ってすごいと思いました。問題がおもしろく、その原理も知りたくなる。自分も中学生の時、こんな授業を受けられていたらなぁとつくづく思います。
(農1年・Kさん、評価4─5)
教卓に肘をついて話す姿
教育学Tを受けていて、ビデオや教科書等で小原さんの授業風景を見たりしたのですが、本当にそのままだなと思いました。教卓に肘をついて話す姿も最初は「ギョッ」としましたがそのままの先生という感じと、内沢先生のコミカルな行動、若松先生ですか、水素の実験をして下さったりと、笑い声もあってとても気楽に聞くことができました。今日出会った先生に授業を習いたいなぁと思いました。遠い所まで来て講演して下さりありがとうございました。 (農2年・I さん、評価5─5)
以上は学生諸君の感想と評価ですが、続いて現職の方についてもいくつか紹介します。 次の4人は、新採用(または期限付き講師)一年目の方々です。
中学の理科教師を目指したのは小原さんの“たのしい教師入門”を読んで、こんな教師になりたいと思ったからです。その小原さんに会うことができてよかったです。感激でした。短い時間の中でも、小原さんの考えがよくわかったような気がします。話の中での、山田君の変革は感動的だった。意欲を持つってすごいことなんですね。 (S中・O君、評価5─5)
“自らを変革する機会を与えたい”
現場での思い。“子どもを変える”には以前から違和感を感じていました。“自らを変革する機会を与えたい”。この言葉、すごくいいですね。なんか月曜日にしたくなりました。ありがとうございました。 (I小・S君、評価5─5)
自信をもってまねる
山田君の話、感動しました。こんなドラマに出会える教職ってやっぱりいいなぁと思います。小原先生の表情や口調、講演全体から教える楽しさが伝わってきました。「まねも主体性のうち」という話はとても勉強になりました。教育実習のとき「教材は自分で作るもの」と言われましたが、現場に出ると、とてもできるものではありません。これからは、自信をもって、まねながら、子どもたちとともに笑顔で授業ができそうです。ありがとうございました。 (M小・Sさん、評価4─5)
もっと勉強をしたい
学生時代にちょっと「たの授」に興味を持っていたのですが、そのままにしていました。この会をきっかけにもっと勉強して、仮説実験授業を取り入れてみたいと思います。約10ヶ月期限付講師をしてきましたが、今ふり返ると楽しい授業ができていたか、自信がありません。この大事なことを忘れていました。これからまた、楽しい授業が行えるように、がんばっていこうと思います。 本当にありがとうございました。 (K小・Mさん、評価5─5)
現職の方々の感想を以下続けて紹介します。
小原さんの著書を読ませていただくと、「よし、やってみよう」「がんばろう」と思うのですが、なかなか思うようにいかないことが多すぎて、何度も挫折してしまいます。小原さんのお話しに「うん、そうそう」という部分が多く、なんとなく共感できたことが、とてもうれしかったです。また、著書を読ませていただき研究したいと思います。 本日は、ありがとうございました。 (S中・Hさん、評価なし。記入のし忘れと思います)
島からはるばると…
ご案内を頂き、○○島からはるばると…やって来ました。夏の講習を思い出しながら聞かせて頂きました。あの時と同じく、「よし、帰ったらすぐやってみよう!」という気持ちです。
(N小・Hさん、評価4─4)
小原先生 顔も声も ステキだね
とても楽しいでした。先生の声が、ずっと同じ(大きくもなく、小さくもなく)トーンで進められているのが、自分の耳や心に心地よいでした。自分は、つい熱くなると声ばかり大きくなり、強引になってしまいます。気をつけなければと思うことでした。
(T小・Sさん、評価5─5)
たった一回の「仮説」から学んだことの大きさ
「お〜い山田君」の話から…
(K小・Tさん、評価5─5)
職員研修で「差別と迷信」をした
今後、私も仮説実験授業に取り組んでみたいと思っている一人です。職員での研修で「差別と迷信」をした時に、ものすごい反響があったのです。スゴイと思いました。今、4年生の担任をしているのですが、3学期中に、子どもたちとやってみたいと思っています。どんな反応をするのかものすごく知りたいです。今日の講演を聞いて、ますますそう思いました。もっと聞きたかったのと、小原さんがする授業書の進め方を実際にもっと体験したいと思いました。「まねも主体性のうち」の話やまちがえ論は、早速子どもたちに話そうと思っています。 (T小・Mさん、評価4─4)
未来は明るいなぁー
小原さんの話、具体的でとっても良かったです。意欲がとても大事だということがよ〜く分かりました。子どもたちの意欲を大事にする仮説実験授業の良さをあらためて認識しました。
(Y小・Kさん、評価5─5)
教師自身が「変革」させてもらっている
「子どもを変える」というのは、よく学校で使われるキャッチフレーズですが、それは「教師のおごり」なんですよね。きっと子どもたちのすばらしさを発見することで、僕ら教師自身が「変革」させてもらっているんでしょうね。
(T中・Mさん、評価5─5)
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